エステでケミカルピーリングはできる?
酸の種類と濃度を選び分けて、古い角質にアプローチする。すべての土台になる技術です。
ケミカルピーリングでは、何ができる?
酸の種類と濃度を選び分けて、古い角質にアプローチする技術です。すべての土台になる技術として、PRO課程の1番目に置いています。日本でも、化粧品グレードの製剤であれば、エステサロンで提供できる範囲の技術です。
この技術でできること
本場・韓国の現場で使われている技術を、そのまま学びます。

ほかの技術の前工程として効きます。すべての土台になる技術として最初に置いています。
製品を言われたまま使うのではなく、酸の種類と濃度を自分で選べるようになります。
どこまでが化粧品グレードかを知っていれば、安心して主力メニューにできます。
行政の通知 ― どこからが医行為か
厚生労働省は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為として、次の行為を示しています。医師免許を有しない者が業として行えば、医師法第17条に違反します。
酸等の化学薬品を皮膚に塗布して、しわ、しみ等に対して表皮剥離を行う行為
厚生労働省 医政局医事課長通知「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(平成13年11月8日 医政医発第105号)第1(3)
日本皮膚科学会によれば、2000年6月には厚生省健康政策局医事課より「ケミカルピーリングは業として行われれば医業に該当する」と明言されています。同学会は、安全なケミカルピーリングを行うための治療ガイドラインを2001年に作成し、2008年に3回目の改正を行っています。
医療とエステの、目的の違い
| 医療としてのケミカルピーリング | エステティックサロンで行うケミカルピーリング | |
|---|---|---|
| 目的 | ニキビ、ニキビ後の瘢痕、乾燥肌、シミ、ソバカス、小ジワ、色素沈着など、皮膚疾患の治療や改善 | 肌表面の状態を整える、化粧のりを良くする、肌に透明感を持たせる、肌をしっとりと整える |
| ピーリング剤 | TCA(トリクロール酢酸)、フェノールなども用いられる | AHA(グリコール酸・乳酸など)。TCA・フェノールは用いない |
出典:日本エステティック研究財団「エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策について」(平成13年3月)。エステティックサロンでは、疾病の治療を目的とした行為は法律で禁止されています。
薬剤と濃度の目安
日本エステティック研究財団が、エステティックサロンで用いる AHA の濃度として妥当としている目安です(w/w)。
日本皮膚科学会によれば、この範囲であればエステティックサロンでも用いて良いのではないかという厚生労働省の研究班の報告があります。
浸透度が深く、壊死作用なども強くなるため、エステティックサロンで用いるピーリング剤としては適していません。
※ 高濃度(30%以上)・低pH(2以下)ではリスクが激増するとされています。日本皮膚科学会は「未だ法的に決着がついていない点もある」としています。
施術前に確認すること
安全性の高いピーリング剤を使用したとしても、そのピーリング剤に適さない肌に施術を行えば、それだけのリスクと危険性を伴います。施術前の皮膚の観察等を十分に行い、施術目的を明確にすることが重要です。
施術を避ける肌の状態(禁忌事項)
- 皮膚の感染症(単純ヘルペス、とびひ、へんぺいイボ等)
- 日光過敏・敏感肌
- 皮膚に損傷や炎症がある人(皮膚炎、日焼け直後、脱毛直後、剃毛直後等)
- その他(結膜炎、妊婦等)
起こりうる変化や感覚
- 施術中:チリチリとした刺激、疼痛感、熱感、むずがゆさ
- 施術後:赤み、カサツキ、乾燥、吹き出物、熱感
- 施術後に水ぶくれ、ただれ、かさぶた、シミなどの異常が見られるときは、すみやかに医師の診察を受けていただく
出典:日本エステティック研究財団(同上)
説明と契約
国民生活センターは、ピーリングを「美顔エステ」の中でも非常に危害件数の割合が高いと指摘し、エステ業界に次のことを要望しています。
- 事前の説明施術内容や費用、施術責任者などを、事前にお客様へ説明する。
- 書面での確認契約する前に、施術内容(施術期間、施術回数、使用溶液、効果の程度や有害作用、費用等)のほか、有害作用があった場合の治療費用の負担、解約等を説明し、書面で確認の上で契約する。
- 異常の申し出への対応お客様から異常の申し出があれば、施術の中止や解約などに応じる。
出典:日本エステティック研究財団(同上)に掲載された国民生活センターの要望事項
当協会の課程では
ケミカルピーリングは、PRO課程で学ぶ「10の臨床技術」のひとつです。当協会の BASIC課程・PRO課程で扱うのは、エステサロンで提供できる範囲の技術です。
酸の種類と濃度を選び分けて、古い角質にアプローチする。すべての土台になる技術です。
PRO課程の10の臨床技術を見る / 日本で提供できる技術・できない技術 / アクアピーリングとは / MTS・マイクロニードリングの線引き / 美容機器と医療機器の違い / 韓国肌管理とは / 肌に異常が出たときの対応
よくあるご質問
エステサロンで、ケミカルピーリングはできますか。
エステティックサロンでは、肌表面の状態を整える、化粧のりを良くする、肌に透明感を持たせる、肌をしっとりと整える等の目的でケミカルピーリングが行われています。ただし、疾病の治療を目的としたケミカルピーリングは法律で禁止されています(日本皮膚科学会)。
エステのケミカルピーリングは違法ですか。
厚生労働省の通知(平成13年11月8日 医政医発第105号)では、「酸等の化学薬品を皮膚に塗布して、しわ、しみ等に対して表皮剥離を行う行為」は、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反するとされています。サロンで行えるのは、この範囲の外にある、肌表面の状態を整える目的のものです。未だ法的に決着がついていない点もあるとされています。
エステで使えるピーリング剤の濃度の目安はありますか。
グリコール酸については「pH3.0以上、濃度10%以下」であればエステティックサロンでも用いて良いのではないかという厚生労働省の研究班の報告があります(日本皮膚科学会)。日本エステティック研究財団も、AHA濃度「10.0%(w/w)以下、pH3.0以上」が妥当としています。TCA(トリクロール酢酸)、フェノールは医療のみで用いられます。
医療のケミカルピーリングと、エステのピーリングは何が違いますか。
医療では、ニキビ、ニキビ後の瘢痕、乾燥肌、シミ、ソバカス、小ジワ、色素沈着など、皮膚疾患の治療や改善目的で行われています。エステティックサロンでは、肌表面の状態を整える、化粧のりを良くする、肌に透明感を持たせる、肌をしっとりと整える等の目的で用いられます(日本エステティック研究財団)。
ケミカルピーリングを避けるべき肌の状態はありますか。
日本エステティック研究財団は、皮膚の感染症(単純ヘルペス、とびひ、へんぺいイボ等)、日光過敏、敏感肌、皮膚に損傷や炎症がある人(皮膚炎、日焼け直後、脱毛直後、剃毛直後等)、その他(結膜炎、妊婦等)を禁忌事項としています。場合によっては、医師の診察を受けていただくよう案内されています。
出典
- 厚生労働省 医政局医事課長通知「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(平成13年11月8日 医政医発第105号)
厚生労働省 法令等データベース - 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ケミカルピーリング」Q1・Q12
Q1 Q12 - 公益財団法人日本エステティック研究財団「エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策について」(平成13年3月)
日本エステティック研究財団
※ 本ページは、公表されている行政の通知・学会・業界団体の資料にもとづく一般的な整理です。個別の施術や製品が法令に該当するかどうかを判定するものではありません。実際の導入にあたっては、所轄の行政庁または専門家にご確認ください。
できる範囲で、確実に使える技術を
「これはサロンでやっていいのか」という疑問にも、お答えします。
LINEで質問する PRO課程を見るお電話:092-409-8380 / メール:contact@k-beauty.or.jp